2020年2月26日
主教 フランシスコ・ザビエル 髙橋 宏幸
依然として世界的に新型コロナウイルス感染が広まっています中、現在、日本ではようやく人から人への感染連鎖が見え始めている段階であり、まだ見えていない感染連鎖は日本全国どこで起きていても不思議ではなく、対策を徹底することが必要と思われます。大規模イベントの中止などが全国で検討されていますが、それぞれにどのようなリスクがあるかの冷静な判断が求められます。リスクの高い会合とは、対面で互いに手を伸ばしたら届く距離での会話などが一定時間以上続くものと言われています。
現時点では未だ先が見えず、不安材料が多くある中、緊急議題や課題がある場合、業務を滞らせないためにどうしても集まらざるを得ない場合を除き、新型コロナウイルス感染症対策専門家会議の意見に基づき、当面少なくとも今後2週間(少なくとも3月11日まで)は委員会・研修会・その他の会合の開催を自粛の方向で検討されますようお伝えいたします。
尚、既にお伝えしておりますが、
- 飛沫感染予防・ウイルス拡散を防ぐためマスクの着用、こまめな手洗いや握手による接触は避けるなどの心がけをお願いいたします
- 聖堂や会館等の入口に手指消毒用のアルコール設置をお願いいたします
- 体調不良の場合は、無理をせず聖餐式等、諸礼拝への参加自粛をお願いいたします
- 咳、発熱、呼吸困難の場合や、37度以上の発熱など風邪の症状がある時は当面の間、聖餐式等、諸礼拝への出席はお控え下さるようお願いいたします
- 教役者に体調不良や、発熱などが生じた場合には、聖餐式執行を自粛するようお願いいたします
なお、その際には「み言葉の礼拝」等、信徒の方がたによる礼拝を守られるようご考慮ください。その際には急なことであり、教話はなくても構いません
また、同感染症をめぐり、不確かな情報に基づいていたずらに不安を煽るようなことや、海外渡航者や他国籍の方がたへの偏見、差別が乗じることのないよう留意ください。
新型コロナウイルス感染症対策専門家会議等より以下のこと(抜粋)が発表されましたので以下に記載いたします。対応の際の参考にしてください。
- 国内の感染が急速に拡大しかねない状況にあり、これから1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となる
- 風邪や発熱などの軽い症状が出た場合には外出をせず、自宅療養を勧める
- 今後とるべき対策の最大の目標は感染拡大のスピードを抑制し、可能な限り重症者の発生と死亡を減らすことである
- 症状のない人も、それぞれが一日の行動パターンを見直し、リモートワーク、オンライン会議などのできうる限りの工夫を勧める
- 新型コロナウイルスは軽症者や症状のない人でも他の人に感染させる可能性があり、同ウイルスでは鼻風邪程度の症状であっても、決して外出や出勤をせずに自宅待機をしてもらう必要がある
- 感染者の家族など感染している可能性のある人についてもできるだけ自宅待機をしてもらうことが望ましい
- これには寝込まなくてもすむような軽症の人も含まれるので、自宅で仕事をすることは可能である
- 感染拡大のリスクを考慮し、
「不特定多数の人、特に高齢者が参加する会合」
「屋内で開催される会合」
「屋内の部屋の規模や換気の状況にもよるが、概ね100人が集まる会合」
上記三項目全てに該当するイベントについては、安全が確保できる時期に改めて実施する延期措置をとることを原則とし、やむを得ない場合は中止とする - 上記基準に当てはまるイベントであっても、全参加者が20歳未満である場合は、新型コロナウイルス感染症の20歳未満の患者報告例が少ないことを踏まえ、イベントを実施することがある
- 上記基準に当てはまらない会合であっても、重症化リスクが高いとされる高齢者が換気の効かない場所に密集するなど、参加者や会場の状況等を考慮し、イベントを延期または中止することがある
- 予定どおり実施するイベントについては、次の感染防止対策を徹底する手指消毒剤を会場の入口やトイレ等に設置し、使用を呼びかける掲示を行うトイレのハンドドライヤー稼働を中止し、ペーパータオルとゴミ箱を配置
- 発熱など体調不良の方は参加を控える