今日の主日(10月13日)、自宅で礼拝する方のために

台風の影響により、直接的な被害を受けられた方や、交通機関の状況により、今日の主日に教会に行くことができない方々も少なからずおられると思います。
ご自宅で祈りの時間を持たれるときの助けとして、「み言葉の礼拝」を一人、または家族などのグループで行うことができるようなサンプルを以下に示します。内容はこれにこだわらなくてかまいません。時間は短くても、また場所は普段と異なっても、「主日に共に祈る」ことを大切にしたいと思います。

「み言葉の礼拝」の式文はこちらにあります

2019年10月13日(日) 聖霊降臨後第18主日(特定23)


「ともに集う」(p.1~)

唱和〔Ⅱ〕

悔い改めの祈り

賛歌(Ⅰ~Ⅳのいずれか)

特祷(特祷前の応答句は省いてよい)

わたしたちの避けどころ、力であり、また信仰の源である神よ、どうか主の教会が信仰をもって献げる祈りに耳を傾け、真心をもって願い求めることをかなえてください。主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

ともに聞く(p.6~)

第1朗読 ルツ 1:(1-7), 8-19a

〔士師が世を治めていたころ、飢饉が国を襲ったので、ある人が妻と二人の息子を連れて、ユダのベツレヘムからモアブの野に移り住んだ。その人は名をエリメレク、妻はナオミ、二人の息子はマフロンとキルヨンといい、ユダのベツレヘム出身のエフラタ族の者であった。彼らはモアブの野に着き、そこに住んだ。夫エリメレクは、ナオミと二人の息子を残して死んだ。
 息子たちはその後、モアブの女を妻とした。一人はオルパ、もう一人はルツといった。十年ほどそこに暮らしたが、マフロンとキルヨンの二人も死に、ナオミは夫と二人の息子に先立たれ、一人残された。ナオミは、モアブの野を去って国に帰ることにし、嫁たちも従った。主がその民を顧み、食べ物をお与えになったということを彼女はモアブの野で聞いたのである。ナオミは住み慣れた場所を後にし、二人の嫁もついて行った。〕
 故国ユダに帰る道すがら、ナオミは二人の嫁に言った。
 「自分の里に帰りなさい。あなたたちは死んだ息子にもわたしにもよく尽くしてくれた。どうか主がそれに報い、あなたたちに慈しみを垂れてくださいますように。どうか主がそれぞれに新しい嫁ぎ先を与え、あなたたちが安らぎを得られますように。」
 ナオミが二人に別れの口づけをすると、二人は声をあげて泣いて、言った。「いいえ、御一緒にあなたの民のもとへ帰ります。」
 ナオミは言った。
 「わたしの娘たちよ、帰りなさい。どうしてついて来るのですか。あなたたちの夫になるような子供がわたしの胎内にまだいるとでも思っているのですか。
 わたしの娘たちよ、帰りなさい。わたしはもう年をとって、再婚などできはしません。たとえ、まだ望みがあると考えて、今夜にでもだれかのもとに嫁ぎ、子供を産んだとしても、その子たちが大きくなるまであなたたちは待つつもりですか。それまで嫁がずに過ごすつもりですか。わたしの娘たちよ、それはいけません。あなたたちよりもわたしの方がはるかにつらいのです。主の御手がわたしに下されたのですから。」
 二人はまた声をあげて泣いた。オルパはやがて、しゅうとめに別れの口づけをしたが、ルツはすがりついて離れなかった。
 ナオミは言った。
 「あのとおり、あなたの相嫁は自分の民、自分の神のもとへ帰って行こうとしている。あなたも後を追って行きなさい。」
 ルツは言った。
 「あなたを見捨て、あなたに背を向けて帰れなどと、そんなひどいことを強いないでください。
 わたしは、あなたの行かれる所に行き
 お泊まりになる所に泊まります。
 あなたの民はわたしの民
 あなたの神はわたしの神。
 あなたの亡くなる所でわたしも死に
 そこに葬られたいのです。
死んでお別れするのならともかく、そのほかのことであなたを離れるようなことをしたなら、主よ、どうかわたしを幾重にも罰してください。」
 同行の決意が固いのを見て、ナオミはルツを説き伏せることをやめた。二人は旅を続け、ついにベツレヘムに着いた。

詩編 113

1 ハレルヤ、主の僕よ、ほめたたえよ∥ 主のみ名をほめたたえよ
2 主のみ名に賛美∥ 今よりとこしえに
3 日の昇る所から沈む所まで∥ 主のみ名はたたえられる
4 主はすべての民にあがめられ∥ その栄光は天よりも高い
5 わたしたちの主に及ぶ者はだれか∥ 神は高く座し、天と地を見下ろされる
6 神は貧しい人を塵から立ち上がらせ∥ 恵まれない人を高く上げ
7 彼らを支配者とともに座らせ∥ 民の支配者とともに並ばせ
8 神は、子のない女を家に住まわせ∥ 子供を与えて幸せな母とされる、ハレルヤ

第2朗読 2テモ 2:(3-7), 8-15

〔キリスト・イエスの立派な兵士として、わたしと共に苦しみを忍びなさい。兵役に服している者は生計を立てるための仕事に煩わされず、自分を召集した者の気に入ろうとします。また、競技に参加する者は、規則に従って競技をしないならば、栄冠を受けることができません。労苦している農夫こそ、最初に収穫の分け前にあずかるべきです。わたしの言うことをよく考えてみなさい。主は、あなたがすべてのことを理解できるようにしてくださるからです。〕
 イエス・キリストのことを思い起こしなさい。わたしの宣べ伝える福音によれば、この方は、ダビデの子孫で、死者の中から復活されたのです。この福音のためにわたしは苦しみを受け、ついに犯罪人のように鎖につながれています。しかし、神の言葉はつながれていません。だから、わたしは、選ばれた人々のために、あらゆることを耐え忍んでいます。彼らもキリスト・イエスによる救いを永遠の栄光と共に得るためです。次の言葉は真実です。
 「わたしたちは、キリストと共に死んだのなら、
    キリストと共に生きるようになる。
 耐え忍ぶなら、
    キリストと共に支配するようになる。
 キリストを否むなら、
    キリストもわたしたちを否まれる。
 わたしたちが誠実でなくても、
    キリストは常に真実であられる。
 キリストは御自身を
    否むことができないからである。」
 これらのことを人々に思い起こさせ、言葉をあげつらわないようにと、神の御前で厳かに命じなさい。そのようなことは、何の役にも立たず、聞く者を破滅させるのです。あなたは、適格者と認められて神の前に立つ者、恥じるところのない働き手、真理の言葉を正しく伝える者となるように努めなさい。

福音書 ルカ 17:11-19

イエスはエルサレムへ上る途中、サマリアとガリラヤの間を通られた。ある村に入ると、重い皮膚病を患っている十人の人が出迎え、遠くの方に立ち止まったまま、声を張り上げて、「イエスさま、先生、どうか、わたしたちを憐れんでください」と言った。イエスは重い皮膚病を患っている人たちを見て、「祭司たちのところに行って、体を見せなさい」と言われた。彼らは、そこへ行く途中で清くされた。その中の一人は、自分がいやされたのを知って、大声で神を賛美しながら戻って来た。そして、イエスの足もとにひれ伏して感謝した。この人はサマリア人だった。そこで、イエスは言われた。「清くされたのは十人ではなかったか。ほかの九人はどこにいるのか。この外国人のほかに、神を賛美するために戻って来た者はいないのか。」それから、イエスはその人に言われた。「立ち上がって、行きなさい。あなたの信仰があなたを救った。」

み言葉の分かち合い

「福音のヒント」(カトリックの幸田和生司教による主日の福音の黙想)を読み、しばらくみ言葉を味わう時間をとる、など。
このほか、礼拝の中では時間的に適切ではありませんが、聖アンデレ主教座聖堂講座「主日の福音に聴く」を聴くのも、み言葉のあじわいという点で勧められます。

使徒信経〔Ⅰ〕

平和の挨拶〔Ⅱ〕


(「献げもの」は省略)

ともに祈る(p.10~)

代祷 Ⅰ

管区発行の代祷表
その他、さまざまな人々を覚えて祈ります。

台風その他の災害の被災者を覚え、以下の祈りなどを用いてもよいでしょう。
33. 悩み、災いのうちにある人びとのため(祈祷書 p.127)
35. 希望を見失いつつある人びとのため(祈祷書 p.128)

確かなみ摂理により、わたしたちの生きるこの世界とその生活を支えてくださる神よ、どうか災害の復興のために働く人を守り、苦しみ悩む人を励まし、傷ついた人を癒やし、悲しむ人に慰めを与えてください。そしてわたしたちの生活が、互いの力によって担われていることを、深く心に刻むことができますように、主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン(祈祷書 p.96の祈りを改変)

主の祈り

感謝(Ⅰ~Ⅲのいずれか)


主とともに行く(p. 16)